ああああ

ヨコハマメリーのああああのレビュー・感想・評価

ヨコハマメリー(2005年製作の映画)
5.0
映画がいいというより、メリーさんがいい。
わたしの人生では今後おそらく関わることがないような、彼女の人生の一部を見ることができた気がする。

・娼婦ともおばけとも言われようが気にせず自分の意志を貫く
・周り(他の娼婦はもちろん、化粧品店の店主)に靡かない、媚びない
・高島屋で声をかけたら同情だと思いお茶を断る(化粧品店の店主を守るため)
・眼鏡で太った色黒の男しか話しかけられないため、男は話しかけられたら誇り

というようなメリーさんの「我は我」というプライドの高さがかっこいい。

今はない根岸屋があった時代なんだから、メリーさんの生きた時代という今はない時代があったはず。横浜の街が変わるのと同時にメリーさんの生きた時代と同じようにメリーさんを理解することはできないけど、今の時代のわたしが観て思うことは大きい。

人生で1番好きだった将校と会ったのが横浜だから横浜を離れないというメリーさん。字も言葉遣いも綺麗だし、何よりもラストのメリーさんは心の底から美しいと思った。本物の笑顔がとても可愛かった。
ああああ

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