てぃだ

ヨコハマメリーのてぃだのレビュー・感想・評価

ヨコハマメリー(2005年製作の映画)
3.4
 「パンパン」って人たちを僕が初めて知ったのは確か松本清張の小説『ゼロの焦点』なんだけど、ほんまもんの所謂パンパンを取り上げた映画を見るのは恐らく本作が初めて。あの団鬼六先生にまで「死神みたいだったよねw」って言われてるだけあって確かにその風貌はかなり強烈で「死神」という言葉がぴったりくる。それでも彼女は一人の人間であり、いろんな人たちにいろんな意味で影響を与えた人なのはよく分かった。カフェの客が「あの人が使ったのと同じコップは使いたくないから(メリーさんは娼婦だから病気もいっぱいもってんでしょ?という偏見)別のにしてくれ」って言ったからって、わざわざメリーさん専用のコップを用意してくれたりといった優しさが何だかとっても嬉しかった。最後の素顔のメリーさんとその肉声がとってもかわいかった。とてもきわどいけど「女はみんな生きている」っていう優しい映画。
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