みおこし

奥様は魔女のみおこしのレビュー・感想・評価

奥様は魔女(1942年製作の映画)
3.7
ようやく観られました...!最近マイブームのヴェロニカ・レイク主演作。同名ドラマに大きな影響を与えた事はもちろん、いわゆる魔女のイメージを創り上げたパイオニア的作品といっても過言ではない作品。
個人的には今まで観たモノクロ作品の中で、いっちばん「可愛い」映画でした♡

17世紀末アメリカのセイラム村。火あぶりの刑にされた魔法使いのダニエルとその娘ジェニファーは樹の下に灰となって封印される。火あぶりのきっかけを作ったウーリー家への呪いとして、その家計は代々女性との結婚に恵まれないように仕向け、封印が解かれるのを待つこと300年近く。稲妻が樹に直撃し、2人は自由の身となるが、ひょんなことからジェニファーとウーリー家当主ウォレスが出会うことになり...。

さて、ドラマ版とは全く異なるあらすじですが、タイトルの"I Married a Witch"ってもはやネタバレやん、と。(笑)
ダーリンことウォレスとの出会いから結婚までを描いているので、結婚してる描写はだいぶ短いです。その点もかなり異色。
クレール監督の独特な世界観が、魔女という当時としてはまだ確立していなかった重要なキャラクターが絡むので、なおさらオシャレな作品になってます。
魔女としての背景や設定がだいぶしっかりしてるのに驚きました。箒にも乗るし、大きな鍋で薬を調合したり、セイラムでの魔女狩りも関係してるし。猫を愛でるシーンもあるので、いわゆる「魔女」のイメージがガッチリはまってます。

そして、大好きなヴェロニカ・レイクはドラマ版とは全然違う役柄。男性の気持ちを弄んじゃうし、どこか小悪魔的な存在。
結婚するために、勝手に家に入り込んで待ってたり、ウォレスの婚約者を魔法で蹴散らしたりやりたい放題ですが、あまりに可愛いから許せてしまう...。あのつやつやなブロンドをかき上げて、上目遣いで見られたらそりゃ恋に落ちますよね。魔法のかけ方もネコみたいでとにかく目がハートになっちゃうよ...(笑)。まさに魔女役、ハマり役でした!
どこか強引な方法で恋に落ちて行くわけですが、脇を固めるジェニファーのお父さんや、ウォレスの相棒?もみんな楽しい人たちばかりだし、何より1942年の作品なのにトリックがなかなか秀逸で、どう撮ったんだろうと考えながら飽きずに世界観にどっぷりハマってて、いつの間にか観終わってました(笑)。

ハリポタのような壮大なマジカルワールドではないものの、ちょっとした可愛い魔法を使って人間界を楽しむ魔女ジェニファーの姿に癒されること間違いなし!かなりオススメです。
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