【第11回東京国際映画祭 グランプリ】
『海を飛ぶ夢』アレハンドロ・アメナーバル監督のSFサスペンス。東京国際映画祭でグランプリを受賞したほか、ゴヤ賞では作品賞など10部門にノミネートされた。
これまた面白かった！アメナーバル監督は『海を飛ぶ夢』はイマイチだったのだが、今考えると題材が合っていなかったのかも。同じくサスペンスである『アザーズ』はよかったし、こっち路線が合うんだと思う。
マスクを被った謎の色男が世界の秘密に気付いていく。話としてはよくあるものだが、展開力があって飽きない。ペネロペ・クルスも好演している。
ストーカー女を演じた方、なんか見覚えあると思ったら『シークレット・ヴォイス』（傑作！）で記憶喪失の歌手を演じていたナイワ・ニムリさん！これは好きに決まってる！
鮮烈なビジュアルが素晴らしい。誰もいない街、ミステリアスな夢、二人の女…どれも印象に残る。タイトルの「目を開けて」で繋がれた展開がおもしろい。脚本がいい。
入り組んだストーリーながらその複雑さを感じさせない。スッキリとまとめているのがいい。今生きているこの世界は本当に現実なのか？始めから見返したくなる。
『アザーズ』のアメナーバル監督、本領発揮！という感じで大いに楽しめた。ストーリーもビジュアルも自分好み。受賞も納得の傑作SFサスペンス！
