トノモトショウ

ある女の存在証明のトノモトショウのレビュー・感想・評価

ある女の存在証明(1982年製作の映画)
2.0
オープニングとエンディングにアントニオーニが描こうとしたテーマ、あるいは彼独自の映像技法がよく表れている。しかし肝心のストーリーがまどろっこしい。あくまで男の視点から見た「男女関係」を切り取ろうとしているのだが、セックスを不毛なものとして映し出す姿勢(映画監督としての姿勢でもあるが)にはどうにも共感できない。わからなくはないが、それを認めてしまうと恋愛なんて出来ないし、映画の意味もなくなってしまう。