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天才画家ダリ 愛と激情の青春のkyonのレビュー・感想・評価

3.5
ポール・モリソン監督作品。
スペインの詩人ロルカと画家ダリの出逢いから離別までを描いている。詩人と画家の若き日の交流は、青春と輝かしい才能の煌めきに満ち溢れおり、育まれる愛情は瑞々しく美しい。しかし彼らを取り巻く時代の流れが、彼らの関係や運命を翻弄し歪めていく。
ダリの容姿が変化していく様は激動の時代の不安定さを象徴するようであり、ロルカの“変わらなさ”は彼の真っ直ぐさと出自への誇りを印象づけさせられる。原題でもありダリの作品の題名でもある「Little Ashes」という言葉の意味がラストに重くのしかかる。
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