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ぼくのバラ色の人生のoriのレビュー・感想・評価

ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)
3.9
7歳のリュドヴィックは女の子になることを夢見る男の子。
お化粧だってしたいしスカートもはきたい。そして好きな男の子と結婚したい。
でも周りの大人たちはそれを理解してくれない。

LGBTについてとってもシビアに描かれていたと思います。内容とは対照的なカラフルでポップなインテリアも、内容を重く引き立てているなあって。もちろんいい意味で。

大好きなドラン映画とかもそうだけど、LGBTの映画作品は結構沢山ある。でもまだこんなに幼い男の子を主人公にしたものは数少ないんじゃないかな。

男の子と女の子についてまだよく分からない7歳の男の子に、『あなたは男の子なんだからそんなことしちゃダメ』って言っても、でも僕はこれがしたいのに…じゃあ僕は男の子?女の子?って辛い思いをさせちゃうからそれって残酷だなあ…
髪の毛を刈られちゃうシーンはもう締め付けられる思いで、見ているのが辛くなった。

でもパパとママの気持ちも分からなくはないの。第三者として観てる私は「認めてあげればいいのに」ってすごく思っちゃったけれど、実際によくよく考えて、自分の子供に僕は女の子です、って言われたら、親は子供の一番の味方だとは言っても、最初は混乱してしまってリュドヴィックのパパとママと同じことをしてしまうかもしれない。
とはいっても、ラストでのリュドヴィックのママが息子にごめんねってできたように、ちょっとずつでも理解が広がっていったらいいな。

この作品みたいに、まだちっちゃくても自分の性別が分からなくなってしまう子たちはいっぱいいるとおもうの。でもそんな子たちの一番側にいるのはやっぱりパパとママだから、一番のよき理解者になってあげてほしいな。
そしてこれはどの年代のLGBTの人たちもだけど、それが『異常』として捉えられるんじゃなくて、『個性』として受け入れられるようになって、みんなの人生がバラ色の素敵なものになるといいな。