FOURFINGER

ぼくのバラ色の人生のFOURFINGERのレビュー・感想・評価

ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)
3.8
性同一性障害の少年と、それを取り巻く家族の話。とにかくかわいらしいです。しかし、まだセクシャルマイノリティーが受け入れられていない地域で、両親も中々そんな息子を受け入れることが出来ず、少年と家族は苦悩を抱えています。子供の女子になりたい願望からイジメや近所づき合いも悪くなり、挙げ句の果てには父リストラ。はじめは優しかった母もそんな状況に耐えられなくなりました。相手は子供、親が理解してやれなくてどうするっ?と思いながらみていましたが、引っ越しを機にこの一家は転機を迎えました。家族の絆も修復し、めでたしめでたし。結局のところ、小学校の先生も言っていましたが、人は違くて当たり前。普通じゃないと罵るより、個性を尊重しながら理解し合える関係性があってこそ、平和は保たれるのですね。