地底獣国

エレクション 死の報復の地底獣国のレビュー・感想・評価

エレクション 死の報復(2006年製作の映画)
3.9
「ジョニー・トー 漢の絆セレクション」

いやいやいや、「エレクション」二部作って絆も仁義もへったくれも無い人達の話やんか!初見が10年以上前ですっかり忘れてたけど、タイトル「以和為貴」出た瞬間ひでえブラックジョークに思わず苦笑したわ。

結論:中国怖え。

十八番のテンパりを抑制して(さすがに犬小屋のところでは思い詰めた目付き)ポーカーフェイスを通していたルイス・クーが終盤怒りを爆発させる場面の遣る瀬無さよ。カタギになりたい一心で自ら手を血に染めて非情な行動をとってきた(そもそもそこから矛盾していると言ってしまえばそれまでだが)のに、全て無駄だったというまさに「どうあがいても絶望」。妻の妊娠を聞いた時の絶妙な表情で締めるのも堪らん。

余談その1:サイモン・ヤムとラム・カートンが釣りをしながら会長選に立候補するかしないか話し合う場面、前作を見てない人(まあ滅多におらんとは思うけど)には怖さが伝わらん気がする。

その2:あんだけえげつない事するサイモン・ヤムが息子の事で学校に呼び出されたらしおらしく教師の話聞いてる可笑しみ。

その3:ニック・チョン、ああニック・チョン、ニック・チョン
地底獣国

地底獣国