☆クライマッチョ公開記念・過去イーストウッド・レビュー再掲載
気ままなシングルライフを送る初老の不動産屋フランク・ハーモン。別れた恋人ベティに未練を抱きながら、決まった相手を作らず愛人と適当に遊んでいる。そんな彼のクルマに強引に乗り込んできたのは、ヒッチハイクで移動するヒッピー少女ブリージー。おしゃべりでワガママな彼女に翻弄され迷惑を被るフランクだが、心の片隅に彼女のことが引っかかる…
老年に差し掛かった男と、心優しい少女の切ない恋を描いた「愛のそよ風」。73年の映画なのでイーストウッド43歳の時の監督作品です。すでに3作目ですが、純粋なラブストーリーを撮るのは初ですね。自分が出演せず監督に専念したのも初ですな。完成度をみると、本当にジャンルにこだわらない才人なんだなぁと思いますね。今回初めて見たんですが、男の「老い」に対する焦りや恐怖なんかが良く描かれてて、今の俺より年下のイーストウッドの成熟ぶりがわかります。さりげないユーモアや、フランクの変化ぶりも楽しいオススメの一本！
…ちなみに、主人公2人が桟橋デート場面で白いジャンパーを着ている男が映りますが、これイーストウッドです。カメオ出演しちゃうなんてヒッチコックみたい^_^
