ペジオ

愛のそよ風のペジオのレビュー・感想・評価

愛のそよ風(1973年製作の映画)
4.6
女は「愛」を生まれた時から知っている
男は「愛」を死ぬまで解らない……解らないから怖い
父娘ほど歳が離れていても、「愛」に関しちゃ女性の方がずっと上手

恋愛の一番劇的で夢の様な「一瞬」を切り取ってベタなメロドラマ(音楽はミシェル・ルグラン)として描くなら、編集…いや脚本段階で切るような部分をしっかりと描き、それが不思議と全体的には調和を見せてる(魅せてる)のは、それを「永遠」とは錯覚していないイーストウッドの確かな現実認識からだろうか
この愛は特別じゃない…だから語る価値がある
夢を見せながら夢見がちでは無い「大人」の映画

最初のベッドシーンの闇の使い方がたまらなく好きだ
含蓄だけでなく軽妙さも含んだ台詞のやりとりも嬉しい驚きであった
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