このレビューはネタバレを含みます
過去作に比べると明確に「コメディ」を打ち出しているのは嬉しい
（母の死を知る電話のやり取りの間の取り方、部屋に街中の人間が侵入する流れなど、序盤はほぼコント。『バッド・バイオロジー』を腹抱えながら観た自分には、父親の正体もしっかりギャグとして成立していた。）
見終えてみれば「地獄の『トゥルーマン・ショー』」だったってのは、アリ・アスターの過去作の作劇を鑑みれば予想の範囲内ではあったが、今までそれをしていたのは「まるで違う価値観で動く人々」だったのを踏まえると「母親」という存在をアリ・アスターがどう捉えてるのか何となく分かる。（今回は「カルト宗教」じゃなく「会社」っていう部分が個人的には気になったので、そこもっといろいろ見せて欲しかったかも。）
