「地獄への道」「地獄への逆襲」に続き、今度は70年代に作られたものを鑑賞。
何作観てもわからないアメリカ人の倫理観。そりゃ鉄道会社は強引だったろうけど、だからと言って鉄道襲いまくる強盗殺人グループをヒーローって言う〜?町のヒーローだから恩赦ってマジで〜?
アメリカってそういう国〜?
グダグタな野球シーンの結末も、負けそうになったらボールを撃ってゲーム終了!はい勝利!不正万歳!結果オーライ!みたいな。そういうところ、あるよね、アメリカ。なんでジェシー・ジェイムズものが人々に愛されて、何作も作られているのか。国民性なんだろうなぁ。まあ、今作に限って言えば、そんな倫理観や国民性を否定するようなセリフもちらほら出てくることは出てくるが。
人間ドラマとしては、そこそこ面白くできている。人々の暮らしを便利にしたはずの「鉄道」が悪者で、鉄道会社に土地を取られた人々の敵討ちと称し凶悪犯罪を繰り返すグループが逆にヒーロー。
グループ内の内紛、手柄の奪い合い、責任のなすりつけ合い。
南北戦争後の民間レベルでのいがみ合い。盗っ人も人の子と思わせておいてからの酷い仕打ち。
美談に仕立て上げないディテールにはリアルを感じるが、葛藤や苦悩などのウェットな部分はあまり描かれない。更にはオルガンのとぼけた音が全てを茶化す。
後味、あっさり。
人形を大切に育てているおばあさんの登場シーンで「地獄への道」でジェシーが撃たれた時に外そうとしていたパネルを発見!