じろちぃさんの映画レビュー・感想・評価

じろちぃ

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大鹿村騒動記(2011年製作の映画)

4.0

「仇も恨みも
これまでこれまで」


原田芳雄の遺作。
彼が車椅子姿で舞台挨拶に出たのはこの作品だったのか。
田舎のおっちゃんの割とトホホな物語だと言うのに、原田芳雄はどこまでもカッコいい。人生の最後
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スーツケース(2017年製作の映画)

3.0

実話らしい。

うーーーーん…
結果、よかったねってことなんだろうけどさ、どうなんよ、それ。
近々国際線に乗る用事があるので、ちょっと荷物見直さないとな。

奇跡の人(1962年製作の映画)

4.0

すごい演技。

漫画「ガラスの仮面」ヘレン・ケラー役オーディションの場面を思い浮かべる世代なので話の内容は知ってるつもりだったが、想像を超えていた。

奇跡の人はヘレン・ケラーではなくてサリバン先生を
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櫻の園(1990年製作の映画)

3.9

1990年版。

今、目の前にあるモノヤコトだけが世界の全てだった17歳の、散り際の満開。

大丈夫。
花を散らすのは全ての終わりじゃないよ。



主演中島ひろ子は庶民顔だと思っていたけれど、舞台メ
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トカレフ(2014年製作の映画)

3.0

B級(だよね?)にしては面白かった。

まあ、セリフにも出てきたけど
戦争を始めたのは誰かってことでね。
まあ、ね。
そのオチには気が付かなかったなー。

個人的には怪優ニコラス・ケイジの変態度が今作
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

坂本龍一の優しいピアノは
全てを見ている神の目線のよう。
穏やかで優しくて純粋で悲しい。

時系列を整理して考えると、大人の登場場面は泥の窓まで。
ということは、そういうことなのかな。
観客に委ねた形
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テレビ大阪ドキュメンタリー映画「おまえの親になったるで」(2024年製作の映画)

3.0

非常に素晴らしい活動だと思う。
貴重なドキュメンタリーフィルムだと思う。

ただ、少し引っかかる。
被害者家族としてのご自身はアメリカ人加害者を決して許さず、仮釈放差し止めのために渡米までする。
ご自
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ヴァイブレータ(2003年製作の映画)

5.0

ロードムービー。
多くを語らず、ヒントを散りばめ、解釈を観客に委ねるスタイル。
良い。

優しい優しい映画。
主演の2人がとてもいい。
七光俳優と女優などとは言わせない、役者としての覚悟を感じる。
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胸に輝く星(1957年製作の映画)

3.6

タイトルの通り、保安官もの。
王道と言えば王道。
そんなに教育していないのに、成長著しい若者。

短い映画なので、テンポは良い。

夢二(1991年製作の映画)

4.0

冒頭からあまりにも前衛的過ぎてついていけず、前に一度途中で観るのをやめた作品。
NHK日曜美術館の録画を整理していたら竹久夢二の回があり、ざっと勉強してからなら観られるかもと再挑戦。大正解だった。
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荒野に生きる(1971年製作の映画)

3.0

レヴェナントに似てると思ったら、元は同じ自伝だった。
しかしなんでコレをわざわざリメイクしてレオナルド・ディカプリオに演じさせたんだ?…と思ってしまった。
まあ、短い映画なので、レヴェナントとセットで
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釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束(2007年製作の映画)

3.8

カメラの位置や編集でうまくカバーしてはいるものの、やはりスーさんの衰えはハラハラする。
そして、たぶん調子のいい時と悪いときがあるんだろうな…と演技のムラも気になる。
そんなことばかり気になって、スト
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シャイアン(1964年製作の映画)

3.6

原住民vs白人。
事務方vs現場。
原住民コミュニティの中での争い。
白人コミュニティの中での争い。


マスコミによって盛られに盛られる被害者の数。
部数を上げるためあえて逆の立場を取ろうと決める新
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間一髪(2018年製作の映画)

4.5

イイ!
とてもイイ!





原題 pile poil
フランス語。
ぴったりと
正確に
ちょうど の意味

BS12では「エロディー危機一髪」
うーん。なぜダサい邦題になった…

長い灰色の線(1954年製作の映画)

4.5

バリバリの戦争映画かと思ったら違った。
序盤、軽いタッチのコメディ展開で油断させといてからの中盤からラスト。

優しい映画。

老け演技、うまい。自然。

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

3.3

俳優の顔が覚えられないまま話が進み、誰が誰に何をやってるんだか、誰が誰にやられたんだかよくわからないんだけど、なんかカラッと面白い。
中身のない面白さ。ナンダコリャ。もしかしてこれはコメディ???
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釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ!(2006年製作の映画)

3.8

あれ?
今回は唐突なミュージカル展開とかドタバタ劇とかないの?
西田敏行の芸達者なところが見られないのは物足りないな。

輪島塗りについて学べたのはよかった。
あの震災でロケ地も被災したのだろうか。
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.9

浅野忠信、上手いなー
声のトーンのコントロールとか。

まあ、ぶっちゃけこれはファンタジーですよ。
そう割り切って観られれば悪くない。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

5.0

今年最高の一本に出会ってしまったかもしれない。

しばらく余韻に浸ることにする。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.5

冒頭15分観た時点での感想→こりゃ相当な根気がいる映画だな…

途中、とある出来事が起きるまでは忍耐の時間。
そして忍耐のエンドロール。

美しく、不穏で、難解。
これは解説を読んだ方がいいのか、感じ
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釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪(2005年製作の映画)

3.8

尾崎紀世彦と西田敏行のハモりが聴ける。さすが上手いねー。
セリフから推察するに、ヨン様が流行ってた頃の作品。

お年を召したスーさんの活躍があまりみられなくなったのは仕方がないか。

ストーリーはいつ
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ともだち(2015年製作の映画)

4.5

1998年当時、深夜のラジオからはコソボ紛争の報道と宇多田ヒカルのオートマチックがずっと流れていたのを覚えている。
なのにコソボ紛争とは何かを知らなかった。
今回、この重い作品に出会ったことによって知
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

3.7

こんなに有名なんだから一度観ておかなければあかんやろシリーズ。教養としての鑑賞。

時代だから仕方ないけどちょっとテンポ緩すぎてなー。途中ちょっと眠気が。
この映画が大ヒットしたのはなんでなんだろうと
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裸の拍車(1953年製作の映画)

3.5

全員が敵同士だが協力し合わないと成し遂げられないという、ありがちだけどハラハラの設定。

以下、見終わった直後の感想ネタバレ⚠️







なーんやそれ!

ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)

3.0

定番のストーリーだし、定番のブルース・ウィリス。
むしろここまで定番で揃えられると、コレはコレで「ジャンル」なんだろうな、と。
定番なのでハラハラはしない。だって絶対ハッピーエンドだもん。いいんじゃな
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炎上(1958年製作の映画)

4.9

そりゃ面白いはず。
三島由紀夫の金閣寺が原作だもの。

市川雷蔵、坊主頭で学生役は珍しいなと思ったら、元々川口浩主演で決まりそうだったのに諸事情でらい様になったらしく、彼に現代劇(しかも障害を抱えてい
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

5.0

何から書いていいかわからない。
とりあえずクリント・イーストウッド監督、最高!

主演俳優さんはこの映画の元になったミュージカル版でも同じ役をやっていたらしい。素人考えだけどミュージカルもやってストレ
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軌道の上の恋(2013年製作の映画)

4.0

ショートムービーにするのがもったいないシチュエーションの新しさ。

そして、親の立場でも子の立場でも
切なすぎるストーリー。

はぁぁぁ……

モーメント(2019年製作の映画)

4.0

このまま2時間映画にしても良さそうなストーリーを、ギュッと上手く22分に凝縮したようなショートムービー。
すごい。

タイピスト!(2012年製作の映画)

3.8

スポ根系ラブコメ。
ただし厳密に言うとスポーツではない。
世界の言語が同じなら今頃オリンピック競技だったかもね。
若い人は今のPCのキーボードを想像するだろうけど、いやいや思いっきり打たないと印字でき
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私は海から来た(2023年製作の映画)

4.5

坂道を落ちていかない荷車。
子供たちはそれぞれ好きな色の服を買い
タクシーに乗ってそのまま波に揺られる。
減らないジュースはザクロとイチゴとベリーの味で、美しい人は振り返ると花嫁に。
ボートに乗り、泳
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マンモス(2018年製作の映画)

3.8

難しいよね。
どちらにせよ、難しい。

ラスト、暗転してからの音の使い方が秀逸。

午後の遺言状(1995年製作の映画)

4.0

独特。

生と性。
独特の気持ち悪さを孕んでいる。
いい意味でも悪い意味でも。

戯曲のような台詞回しや、過剰な感情をのせない演技。
一見、意味なく挟まるちょっとした事件。
冒頭からは想像がつかない妙
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