キミシマユウキ

チャーリーのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

チャーリー(1992年製作の映画)
3.6
1963年スイス、喜劇王チャーリー・チャップリンは72歳になっており、自伝の出版にあたって編集者のジョージ・ヘイデンの取材を受けていた…

『アイアンマン』『シャーロックホームズ』の
!!ロバートダウニーJr!!
主演の伝記映画
監督は『ジュラシックパーク』の創始者役とかのおじいちゃん
!!リチャードアッテンボロー!!
チャップリン結構見てるので勉強がてら鑑賞。


激動の時代を生きた1人の喜劇王


1人の人物に焦点を当てた伝記映画というものは二種類あると思っている。

・みんなーこういう凄い人がいたんだよ!
知ってたかい??

・皆の知ってるこの人って、
実はこんな人だったんだよー!!

という2つだ。
今作は恐らく後者に当たるだろう。
もちろんチャップリンの映画を1本も観てない人が今作を見ることで彼の魅力に気付いて過去の作品を見始めるというケースもあるだろうが、個人的には既にチャップリンを知っている人達の方が楽しめると思う。
どうやって彼は映画界へ現れたのか?
何人もの妻と別れた理由は?
サイレント映画になぜこだわったのか?
『黄金狂時代』『キッド』『モダンタイムス』『サーカス』『独裁者』etc.....
数ある名作がどのようにして生まれ、それによって世の中にどう影響を与えたのか。
そんな部分を味わうことが出来るのだ!
チャップリン好きとしてはたまらない!
FBI長官のフーバーにめっちゃ嫌われてたくだりは笑った。

主演のダウニーさんは凄い!
アカデミーノミネート、英国アカデミーは受賞しちゃうくらいの演技力!
最初は見えなかったのにどんどんチャップリンにしか見えなくなってくる!凄い!!
最近の人は皆彼がただの鉄の男だと思ってるんじゃないの!?
あとは『ブルースブラザーズ』の弟の方ダン・エイクロイドや名優アンソニーホプキンス、そしてチャップリンの娘であるジェラるディンチャップリンがチャップリンのお母さん役を演じていた。感慨深いね。

ただ、映画の構成としてちょっぴり退屈な部分もあったのでまさにチャップリン好きの人は楽しめるが、そうでない人はイマイチなのかもしれない。


「すまない、ナチとは握手出来ないんだ」


チャップリン好き、チャップリンを知りたい方、そしてロバートダウニーJrの名チャップリンが観たい方にはオススメの作品。