このレビューはネタバレを含みます
アイルランドの田舎町の主人公の悪ガキ、
フランシーの子供時代の過ちを描いた作品。
アル中親父とノイローゼの母親の間に生まれ、
ろくに愛情をもらう事なく育つが、
元気いっぱいで冒険好きなポジティブな男の子。
彼の唯一の心の拠り所は血の兄弟の契りを交わした大親友のジョー。
ジョーと冒険ごっこをしながら遊ぶ毎日。
そしてフランシーが大嫌いなのは、ハリポタに出てくるおばさん、フィオナ・ショウ演じるニュージェント夫人。
イギリス帰りの裕福な夫人で、フランシーと同年代の子供がいるので、親子まとめて嫌がらせを続けるフランシー。
フランシーはそんなある日ちょっと家出をして母ちゃんにプレゼントを買って帰ると、
母ちゃん死亡して葬式中。
精神のバランスを崩しだし徐々に頭がおかしくなっていくフランシーはニュージェント夫人宅に侵入しめちゃくちゃやる。
パクられて養成学校に通うが、ズル賢いフランシーは神父をはぐらかし真面目なフリをして早く卒業しようとしたら神父が変態だったので直ぐ卒業。
その頃から何故かマリア様の幻影が見えるようになりマリア様と会話ができるようになる。
町へ帰るが暫くしてアル中親父も死亡。
フランシーの凶行について行けなくなった、
ジョーにも友達やめられる。
全てを失ったフランシーの凶行は悪化。
とんでもない事件を起こす。
そんなブラックコメディというか少年の心の闇を描いたホラーコメディ。
ろくな親じゃないし、
周りの大人にも愛してもらえないし、
まともな教育も受けていないし、
可愛いそうな子供でもあるけど、
ぶっ飛び過ぎていて手に負えない。
そんなイカレたクソガキの青春を、
ポップで面白オカシク描いてしまう、
ニール・ジョーダン監督凄いな。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』や
『ビザンチウム』とか俺の大好きなヴァンパイア映画の監督ね。