ポケ文太郎

ブッチャー・ボーイのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)
4.0
1997年 アイルランド🇮🇪

『ことの終わり』『プルートで朝食を』のニール・ジョーダン監督作品

1960年代初頭のアイルランドを舞台に貧しい家庭で育った少年の破滅的行為を描いたスーパー・ブラック・ユーモア&サイコ・ドラマ

大好きな母親は精神を病んでいて、父親はミュージシャン崩れの飲んだくれ
度が過ぎた行為のせいで唯一の親友も離れてしまう
なんだか可哀想な身の上なのに本人はいたって明るい!というか異常に明るく常にハイテンション
まだ小僧なのに犯罪行為スレスレじゃないよ本当の破壊行為‼︎
でも時々入るナレーションがほんわかした雰囲気にしてくれるんですよね

悪い事しても全然悪いと思っていない、上手くいかないのは誰かのせい
その考えがいずれ後戻りできない行為へと向かわせる

キリスト教への皮肉たっぷり
聖職者は変態だし、聖母マリアはシネイド・オコナー!
時々挿入される『アトミック・カフェ』の映像の使い方が面白い

ユーモラスに描いているけど笑いを取ったら凄く恐ろしい少年犯罪モノ🎬です
ポケ文太郎

ポケ文太郎