Criterion Collectionが「Closet Picks」と称して、映画監督や俳優の方々に好きなBDを選んでもらう(プレゼントする)企画をやっていて、濱口竜介さんが本作を選んでいたので観てみましたが面白かった。
1916年のルイ・フイヤード監督による連続活劇映画のリメイク/オマージュ。
汚職銀行家のファヴローと執事のヴァリエールがJudex(裁判官/復讐者の意味)という署名の入った脅迫状を受け取る。
ファブローは、未亡人である娘ジャクリーヌを年老いた裕福な男性と結婚させることを決め、その発表のための覆面パーティの警備とJudexの正体を突き止めるべくコカンタンという探偵を雇う。
ファブローは、ジャクリーヌの娘の家庭教師マリーに結婚を迫っていたり、交通事故を合わせた男性を放置したりと、悪徳野郎であることが見えてくる。
覆面パーティの当日、鳥のマスクを被った男が現れ、白い鳩を何匹も出すマジックを見せる。
そして、Judexの犯行予告時間が近づくと・・・
幸薄そうなキャラのジャクリーヌ役のエディット・スコブと、魔性の女マリー役のフランシーヌ・ベルジェ、それぞれ引き込まれる美しさ。
フランシーヌ・ベルジェが黒い全身タイツのスレンダーな姿で、白い全身タイツ姿のサーカス団の曲芸師デイジー(シルヴァ・コシナ)と対決するシーンも最高。
構図、幻想的なセットデザイン、スタイリッシュなモノクロ映像の美しさ。
キャラクター設定と、予測不能で飽きさせないストーリー展開。
大満足です。
Criterion Collection「Closet Picks」
https://www.criterion.com/closet-picks
濱口竜介さんのセレクト
https://www.criterion.com/shop/collection/652-ryusuke-hamaguchi-s-closet-picks
https://youtu.be/4xQfOvRfWno