設定と、「ガジェット的とも言えるエピソードの投げ込み具合」が、
ディックへのオマージュで、
その部分は、もう、最高。
薬物影響下での、
主観的な時間と、現実時間のズレを表現した鏡の前のシーンは、優秀かと。
こんなシーン、誰も撮れない。
ドラックは、燃料!でもあり、他の服用者との意識共有が起きてしまう、この設定の説明不足は惜しいトコロ。もったいないなぁ。
説明したところで解らなさ倍増するのは確実なんだが。
せっかくここまでぶっ散らかしたハナシなのに、エンディングへの収束の仕方が何とも腰砕けで-4。
散らかし具合は、ほんと素晴らしい。
問題は、借り物の設定はピカイチなのに、オリジナル要素は陳腐なところ。
いかがなものか。
タイムリープとか、もういい加減にして欲しい。
まあ、気に入って随分みたし、
全長版、見てみてみたい気はする。
映画じゃなく、ドラマだったら何とかなったんじゃないか。
→今世紀中で良いので、
サウスランドテールズの完全版.
"未撮影部分は監督の語り"で完成させておくべき、だな。