浅野公喜

ブレイン/鮮血の全国ネットの浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.4
Youtubeのホラー番組チャンネルCreature Featuresで鑑賞可能な(所々に番組ホスト達の短めトーク有り)、頭は良いが問題行動を起こしてばかりの高校生がテレビ番組を通じて大衆を洗脳している博士の更生施設に送られてしまうホラー。

ぬいぐるみが血を流し、テレビや壁から触手が飛び出し部屋が狭まる幻覚を見せられた後に親を刺し殺し窓から少女がダイブするオープニングはインパクト有り。その後の車に閉じ込められハンドルが取れ触手が飛び出す様が「エルム街の悪夢」ぽかったり、メディアの洗脳を描いたという点では同年の「ゼイリブ」や「ハロウィン3」、周りの人間が乗っ取られていく点では「ボディ・スナッチャー」的な今作、見所はやはり施設の心臓とも言える巨大な脳みそモンスター。

どアップで迫る様はかなりの迫力、しかし予算があまり無かったのか触手が飛び出たり人間を丸飲みする以外は一つだけの持ちネタ繰り返す芸人の如く唸りながら迫るのみで大して大暴れせず博士同様退場もあっさり。

終盤のパワーダウンが残念ですが中盤までは味方がどんどん減る逃走劇も有ったり、テレビを観た主婦が夫をチェーンソーで襲ったりとまあまあスリリングなのであれこれツッコミながら観れば楽しめる作品と言えるでしょうか。

博士役は「死霊のしたたり」シリーズのデヴィッド・ゲイルですが、あの作品を観ている人ならまたこうなるの?と思う事間違いなし。

エンドロールの水とナトリウムを混ぜるな!という注意書きがちょっと笑えます。
浅野公喜

浅野公喜