ねぎおSTOPWAR

2階の悪党のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

2階の悪党(2010年製作の映画)
4.0
これね、もうキム・ヘスが巧い‼️
抜群に演技上手‼️

ハン・ソッキュもいつもより良いくらいですが、何しろキム・ヘス‼️
だってね、これ難しいですよ!

そもそもとある20億ウォンするという中国 明の時代の茶碗をめぐるストーリーなんですが、安価で手に入れた男が家に隠した後に転落死!争った男(ハン・ソッキュ)は余罪での服役から出所後に、死んだ男の妻と娘が住む家の2階に間借りしてなんとか茶碗を見つけようと必死‼️
その妻は鬱で不眠、アルコール依存。
娘はいじめで自殺願望。
ハン・ソッキュは家に入るために妻(キム・ヘス)とどこまで本気なのかわからない恋愛モード!
さあどうなる茶碗⁉️・・・

まあざっとこれが筋ですが、並の女優がこの妻を演じたら、たぶんハン・ソッキュが主人公で、翻弄される女くらいのもんでしょうね。キム・ヘスだとひょっとしてしっかりしてる、したたかな女?と思えるし、でも母性が強くて怒った後は好きになっちゃう?みたいに、いわゆる女の深みが表現されちゃう‼️

地味な名作。
いやあ素晴らしいものを見せていただきました。

****

監督はソン・ジェゴンさん。
これが長編2作目。・・そして3作目は2020年の「シークレット・ジョブ」あの動物園のお話。
監督目線からすると、なかなか作らせてもらえないと言うか、「2階の悪党」結構面白いからもっとチャンスあげていいように思いますが、層が厚いから簡単ではないのかな?・・と想像しています。
カメラのチェ・サンホさんはイ・ユンギ監督(「ワンデイ悲しみが消えるまで」ほか3作)やチャン・ジン監督(「MySon」他2作)でコンビ。堅実な中堅さん。
編集はシン・ミンギョン女史です。上手だしテンポが良きです。

これひょっとして舞台ですかね?
ヨーロッパの舞台演劇が原作だったりして。


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