Haruki

ベン・ハーのHarukiのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1959年製作の映画)
4.1
帝政ローマ時代、ベツレヘムに生まれた青年が辿る壮絶な運命を描いた壮大な歴史スペクタクル。

ベン•ハーがある時は復讐に燃え、ある時は絶望の淵に落ち、そして再生するまでの軌跡を、イエスの存在と絡めて描く。

冒頭はイエスの誕生から始まり、また要所要所でイエスの顕在、神の潜在を描き、宗教色の強い作品でもある。

歴史考証の点では疑問の残る箇所も多いのかもしれないが、純粋なエンターテイメントとして映画史に残る素晴らしさなのは間違いない。

息を呑むスケールと壮絶な叙事詩的ストーリーは胸に残る。

チャールトン•ヘストンの演技は圧巻。

そのほかの助演陣もみな魅力的。
メッサラを演じたスティーヴン•ボイド、エスターを演じたハイヤ•ハラリート、アリウスを演じたジャック•ホーキンス。

特にアラブの富豪イルデリムを演じたヒュー•グリフィスは素晴らしくチャーミング。

衣裳、美術、映像、視覚効果、劇伴。
すべてが圧巻のレベルで融合している。
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