くろいひと

ベン・ハーのくろいひとのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1959年製作の映画)
4.3
長大な本作が見るものを飽きさせないのは、一本の映画がベン・ハーをめぐる三部作のような構成になっており、それぞれの部分に圧倒的に面白いクライマックスがあるためだろう。

とくに福音書の世界とまじわる最後のセクションは、深い宗教的なカタルシスをもたらし作品全体を包みこんで完結させている。

ひとつひとつのショットの構図の見事さ、過不足のない俳優の演技、いずれもある時代の教科書たりうる素晴らしさ。
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