このレビューはネタバレを含みます
なんとも不思議な味わいの作品だった。
これはコメディ?シリアス? どういう気持ちで観ればいいのか判然としないまま、成り行きに身を任せるがごとくストーリーを見守っていたら、不惑を過ぎたおじさんギャング達が素っ裸で湖に飛び込んだりするから、不意打ち過ぎて吹いてしまった。…好きです(*´∀`)♪
理由もなくリスや牛を撃ち殺したり、女性を殴ったり、倫理的にどうなのというシーンもあるけど、この映画の中では何故か納得してしまうのよね。
監督の手腕というか、バランス感覚なんだろうか…。
4人のギャング達にはそれぞれ機能不全家族に苦しめられた幼少期の記憶があって、その描写がリアルでつらかっただけに、幸せなエンディングを迎えられたのは嬉しかったなぁ(涙)。
苦しんだ人間にちゃんと救いが用意されていること、またその救いをもたらすものは友情や親愛の情、そしてちょっとした奇跡であること。このあたり「アダムズ・アップル」や「ライダーズ・オブ・ジャスティス」とも共通していたような気がする。是非、アナス・トーマス・イェンセン監督の他の作品も観てみたい!!