エルム街の悪夢7です。これは大傑作だと思います。ホラー映画と言うよりはホラー映画論的映画だと思いました。
なんでホラー映画は人を怖がらせなければいけないのか、そして怖がらせる事で私達は何を得ているのか。そういった事を心理学的視点から語った、非常に難解で複雑な映画でもあると思いました。
基本的にはフレディの出てくるホラー映画なのですが、エルム街の悪夢という映画シリーズが、この世界では存在するという一種のメタフィクションなのです。ナンシー役のヘザー・ランゲンカンプはヘザーとして映画に登場しますし、他のキャラクターも俳優として映画に登場します。そして遂にはウェス・クレイヴン監督本人も登場し、映画そのものがどんどんメタ的に、現実と虚構との境が曖昧になっていきます。
そういった物だと心してかかればめちゃくちゃおもしろいです。