爆裂BOX

クリッター3の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

クリッター3(1991年製作の映画)
3.7
クリッターシリーズ三作目。今回は旅行中の一家が立ち寄った休憩地点で車の底に張り付いたクリッター達がニューヨークのボロアパートで暴れまわります。VHSのジャケットには「摩天楼にかぶりつき!」なんて威勢のいい宣伝文句がありましたが、舞台になるのはアパートの中だけですね。
全二作にもましてコメディ成分強くなってて、テレビのボウリング中継に合わせてゴミ箱を投げつけてクリッター達がボウリングのピンみたいに宙を舞ったり、洗剤ごくごく飲んで口からシャボン玉出したりします。それに合わせてか犠牲者も悪徳不動産屋と結託して住民を追い出そうとする管理人と悪徳不動産屋の二人だけとシリーズ中で一番少ないですね。全二作の様なクリッターの暴れっぷりを期待したらがっかりする人も多いと思いますが、それでもキッチンを散らかしまくるクリッター達の暴れっぷりは中々楽しめましたね。
今となっては有名な話ですが、レオナルド・ディカプリオのデビュー作にもなっていてまだまだ初々しい姿を拝めるのでファンの人は必見ですね。本人は黒歴史認定して出演否定してるみたいですが…チョイ役かと思ったら中盤からガッツリかかわってきてそれなりに活躍します。
アパートの住人達もキャラ立っていて面白いですね。エイミー・ブルックス演じる主人公の少女と彼女になんでも押し付けてあんまり関心見せない結構ダメなパパが今回の騒動を通して良好な絆を結んだ所も描いてるのは好感持てましたね。逆さづりになりながら電話をかけようと奮闘するマギーには笑いましたが、頑張ってましたね。
シリーズ皆勤賞であるチャーリーも前作で保安官になった気がしますが、地球でバウンティハンターとしてクリッター達を追っています。冒頭で子供達には変人扱いされてましたが、後半はアパートに駆けつけて活躍します。駆けつけて早々に弾切れになったりドジな所もありますが、シリーズ通して着実に成長してる所が描かれていて良いですね。最後に残ったクリッターがジョニーに飛び掛かった所を身を挺して防ぐところはカッコイイです。
終盤の屋根裏での戦いではディカプリオ、老夫婦、チャーリーと其々に見せ場があって良かったですね。
ラストは思いっきり「続く」になってるのでこれだけだと消化不良になる人いそうですね。そして最終作「クリッター4」へ…
全二作よりスケールは落ちましたが、それでもかなり楽しめました。