「チェリー2000」
冒頭、廃墟のラスベガス。
男性社員と赤毛の女兵士、荒野を駆け抜ける、同型のモデル、ゾーン7、旧式マスタング、バズーカ砲、火炎放射、対戦車ミサイル、超巨大クレーン、強力磁石。今、メカニックアクションが始まる…
本作はスティーヴ・デ・ジャーナットが87年に監督したSFアクション映画で久々に鑑賞したが主人公演じたメラニーグリフィスがボーイッシュで可愛らしい。
物語は2017年にロボットと楽しく生活していた男が故障によって記憶のチップ以外はほぼ機能停止し、かつ生産終了のモデルだった為、尚更絶望する。
ところがとある場所に同じ型のロボットがあると聞きつけ旅に出る…と簡単に説明するとこんな感じで、敵が出てきてそれを倒したりするアクション映画。
冒頭のチェリーレッドの照明に浮かび上がる女のシルエットがなんともグラマラスでセクシーで妖艶な雰囲気を醸し出す。この映画はムードがすごく好き。まず美人がアンドロイドとともに過ごせる近未来と言う設定は男からすると中々羨ましいものだ。
少しばかりエロティックな感じもあり、キャラクターも面白い。例えば部分的に支配を強める独裁者がいたり、ヒッピーなのに武装しまくってバリケードしたり、それと谷底と言っていいほどの巨大な穴がインパクトを残す。
また銃撃戦やワイヤーアクション、特殊効果が際立つバズーカ砲合戦など見所もわりかし満載だ。
だが個人的に近未来アクション映画とは少しばかり程遠いような感じもするがそこは突っ込まないでおこう。
とは言え、80年代から90年代のこのようなSF映画はマッドマックスの影響か、必ず砂漠と言う舞台が設置される。タンクガールもそうだしハードウェアもそうだしバトルトラックもそうだ。名前を挙げたらキリがない…
余談だが日本でもヒットした「ロボコップ」と同じオライオン映画が製作したらしく、音楽も同じベイジル・ポールドゥリスが作曲と指揮を務めたらしい。今みたいなチープな作品かもしれないが中々ストーリー性は悪くないと思う。