B姐さん

生まれながらの悪女のB姐さんのレビュー・感想・評価

生まれながらの悪女(1950年製作の映画)
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社交界版『イヴの総て』。しかしラストまで見ればわかるが、完全に本作はコメディ。
冒頭でジョーン・レスリーはジョーン・フォンティンの鞄につまづいて転ぶ。とまあ出だしからこんな感じ。そのあとはお決まりで、レスリーはフォンティンの周到に置かれた数々の「鞄」によって躓くことに。
ジョーン・フォンティンがたまに『イヴの総て』のアン・バクスターのような表情をするのが面白ければ、本作と『イヴの総て』は製作年が同じなのも興味深い。

「田舎娘の成り上がり物語」としてはさすがに『イヴ』にはかなわないが、それでも見せるところがある。メル・ファーラーを「傍観者」キャラとして配置しているのもいい。
しかし他のニコラス・レイ作品と比べるとまあまあ。
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