シネフィル母ちゃん

夢見る頃を過ぎてものシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

夢見る頃を過ぎても(2002年製作の映画)
4.3
「夢見る頃を過ぎても」だなんて、、あぁ...なんとも素敵な甘いタイトル。。
そしてこのジャケット。。
これはもう...大人のラブロマンス......
って、思ったけれど、、全然違った!!!
恋愛映画じゃなかった!!!
中年女性の自分探しがテーマの作品だった!びっくりだ。

これは恋愛映画かな? →→ 違ったー!これは、サスペンス映画だ...!! →→ それも違ったー!!これは新たな人生を歩み出すための自分探し映画だったー!!
って、2度3度と作品のテイストが変わるんだもの。最高じゃんか。


平凡な主婦が夫から離婚をきり出された。
失意の中、唯一のは支えは大好きな歌手。
しかしその歌手が何者かに殺された。
女は犯人を捕まえることを決意。

そんなお話なんだけど、犯人探しの相棒となる殺された歌手の恋人がヒュー・ジャックマンに激似で、ヒュー・ジャックマンファンの自分としてはニヤニヤしてしまう。

孤独な2人。
同じ人を愛した者同士で助け合う姿がとても切ない。
しかし、主人公の息子の嫁がそこに加わることでコメディ要素が増して、切なさと明るさのバランスがちょうど良くなってた。
また、LGBTの問題も描かれていて、そこも素晴らしい。


犯人探しのお話だけど、サスペンス要素は薄めなのでそこを期待したら物足りないかも。
犯人はアッサリ見つかるし、そこに驚きもない。
最後の方は茶番すぎたし、犯人よりも前半と後半の作風のギャップの方がビックリよ。
で、ラストは「ホントに茶番だわー」ってケラケラして鑑賞してたのに。
ラストショットのあのシーン...!!
一気に涙が出ちゃったよー。あんなのズルいって、、泣くにきまってるわ...。。


劇中に出てくる数々の名曲も素晴らしすぎたし、これはDVD欲しいな。。