マークゼロ作品一番乗り。

本作、アメコミが原作らしい。
要所でコミック調になる演出等、結構凝っています。

この世界のすぐ隣の次元に存在するパラレルワールド。
一つは科学の力で発展した我々の住む現代。
もう一つ、科学の代わりに魔術が文明の基礎となっている世界が今作の舞台。

その世界の特別捜査班のショーン刑事が、謎の「高速で射出された鉄の弾」に撃ち抜かれるという奇怪な連続殺人事件を追う物語。
要は存在する筈のない”銃”を一体だれが？どこから持ち込んだのか？といったという謎を紐解いていくうちに、科学の発展した現代世界が絡んでいく複雑な展開をみせる。

魔法の世界では、魔術を使った鑑識や、ゾンビを労働者として使ったり、水晶が動力源等、結構考えられている設定。

ただ、Ｂ級感満載の映像は、現在の物にＣＧでポン付けした魔法描写で、全然それっぽさが出ていない。
人物のファッション、物や、車も普通に動いているから、「ああ、動力は水晶なのね」と脳内補完していかないと物語についていけません。

アクションとしては主人公のショーン刑事が殴ったり蹴ったりと躍動しますが、やっぱり魔法は使わない（笑）
で、解りやすい黒幕に、事切れるあっけなさ。
この手は悪役が魅力的じゃないと・・・

舞台設定は面白いだけにちょっと勿体ない作品でした。

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