ジャッキーケン

グローリー・ロードのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

グローリー・ロード(2006年製作の映画)
4.5
「タイタンズを忘れない」級の傑作!

女子バスケの名将コーチが弱小大学に黒人選手を導入させチームを強くさせようとするが差別と偏見蔓延る60年代、それらを乗り越えて彼らは全米制覇を成し遂げることができるのか!?

「タイタンズを忘れない」のバスケ版で恵まれない優秀な黒人選手をストリートや工場仕事をしてる大学に行けないバスケ選手をスカウトし白人と黒人混合のチームになるのだがもちろんそこには人種間での摩擦も生じる、だがプレーを通じることで堅実なバスケットをする白人プレイヤー、ストリートで培ったショータイムなバスケットが融合し瞬く間に弱小が優勝候補になっていく下克上は見ていて気持ちいい

本作のバスケ描写もかなり史実のバスケ試合に忠実なのがエンドロールを見れば分かる

今までスターだった白人選手が身体能力抜群テクニックも抜群な黒人選手が入ったことによって脚光を浴びられなくなるのだがチームに献身的になって鼓舞していく白人選手は影のMVP

NBAファンの俺からすると決勝戦のケンタッキー大学の選手にレジェンドのパットライリーがいることにビックリ、しかもエンドロールのインタビューに普通に出てるし

それに本作で描かれた物語は大学スポーツ史上最も番狂わせな試合として刻まれていて当時の情勢から「ロッキー4」のように絵に描いたような白人vs黒人
スポーツを通した代理戦争のようだった