ベビーパウダー山崎

ワルシャワの柔肌(はだ)のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ワルシャワの柔肌(はだ)(1996年製作の映画)
3.5
核爆発まで撮り切り、キチガイの女性以外はみなゴミのように死んでいく終盤の猪突のデタラメさに+0.5。濡れ場は助走なしにジャンプし続けるいつものズラウスキーでとくに驚きもなかったが、物言わずに暴力のみで画面に現れるマフィア絡みのくだりがなかなかよくて、なにかに似ているなと思っていたら黒沢清『大いなる幻影』の空虚さ。主演女優はこれ一本で表舞台からフェードアウト、ポルノ映画だとしてもいまならまず撮れない内容の映画だと思う(女優へのサポートふくめて)。同じような主従関係(どちらもラストに関係が逆転する)を描いている佐藤寿保『人妻拷問 三段責め』と二本立て希望。