Yui

MOTHER マザーのYuiのネタバレレビュー・内容・結末

MOTHER マザー(2004年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

『マーターズ』『ゴーストランドの惨劇』のパスカル・ロジェ監督の処女作。

ある孤児院にやってきたアンナ。目立ち始めたお腹にさらしを巻いて必死に隠し、メイドとして働きますが、徐々に不可解な現象が起こり、孤児院自体がおかしいと思い、調べる事に…。


駄作、つまらないなどと言われている本作ですが、それより何よりネタバレのような邦題と日本版のポスターが罪深すぎる。これはないわー!ここに関してはパスカル・ロジェ悪くないわー!原題のままの方が良かったですね。

感想としては、やっぱりちょっとうーんとなってしまう感は否めなかったです。
パスカル・ロジェっぽい不穏さの続く展開も見せ場が余りなく、前半はちょっと長く感じて…もしやこのまま終わるのでは?!と思ったのですが、そこはパスカル・ロジェ!きちんとラストに胸が高鳴る映像と展開が待ってました👏

ただ、多くを語りすぎないパスカル・ロジェの作品が好きなのですが、この作品に限ってはもう少しだけ語って欲しかった。
胸が高鳴る映像と展開が待っていたのはいいけど、結局それがなんだったのかさっぱり分からない。なんでそうなったのかをもう少し明白にして欲しかった。謎が残りまくりでモヤモヤする😑💭

衝撃だったのは、主演のヴィルジニー・ルドワイヤンの美しさ。死ぬほど透明感があり、彼女がそこにいるだけで画になる。ほんっとに美しすぎてエグい。そんな彼女は妊婦の役だったのですが、実際に妊娠さんだったんだとか🤰
当時、パスカル・ロジェと付き合っていたらしいので彼の子供なのかな?よく分からないけど、リアルな妊娠さんだなと思ったらガチだったのでびっくりしました👏

映像や構成はめちゃくちゃ良かったのに、ストーリーが物足りないというのが正解かなぁ。スプラッター映画を期待した人はガッカリするかもしれない。ただ、作品としての完成度はさておき、ここまでの闇深い世界観を作り上げられる人はなかなかいないと思う。そこもパスカル・ロジェの好きな所なので、そこは裏切らないですね。

とりあえずこれにてパスカル・ロジェ監督の映画作品は制覇。『ゴーストランドの惨劇』が2018年だからそろそろ新しいの観たいです🥺


2021-303
Yui

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