くろきつ

悪魔の棲む家のくろきつのレビュー・感想・評価

悪魔の棲む家(2005年製作の映画)
3.8
一家殺害事件が起きた家に引っ越してきた家族の25日間を描いた1979年の同名ホラーをマイケル・ベイが製作を担当してリメイクした作品。

スチュアート・ローゼンバーグ監督の1979年製作の人気オカルトホラーを「アルマゲドン」のマイケル・ベイが製作を担当。今回がデビュー作となるアンドリュー・ダグラスを監督に起用してリメイクしたホラー映画。マイケル・ベイというだけあってか恐怖演出が派手で大音量で観てると圧迫感があって結構怖い。家族の義理の父親を演じるライアン・レイノルズの悪魔に狂わされていく演技も狂気的で恐ろしかった。
いわくつきの家系ホラーは基本的に地味になりがちで冗長に感じてしまうことが多いけどこの作品はひとつひとつの展開がはっきりしていてその上に頻度も多いから退屈せずに観ることが出来た。ホラー映画はひたすらに不気味なのも好きだけどこういうエンタメ重視のハリウッドの派手なホラーも好き。王道だし生涯残るかどうかといわれるとそうではないけど定期的に観たくなる。でも良いお父さんがこんなことになっちゃうのは胸糞悪すぎる。特に薪割りのときに薪を子供に持たせるところが一番ヒヤヒヤしたし恐ろしかった。神父のくだりはもはやコメディ。

絶対に無いだろうけどこの映画のリバイバル上映とかあったら確実に観にいく。この不快感を映画館で体験したい。音楽を担当したのはマイケル・ベイ作品常連のスティーブ・ジャブロンスキーで「トランスフォーマー」とかの音楽もやってるみたいだから音が丁寧。本当に映画を観てるっていう感じの音楽。こういうの好き。
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