「フロンティア」を観た時に似ている作品として紹介していた「マカブル 永遠の血族」が気になり初鑑賞してみた。
インドネシアとシンガポールの映画と言うのにも興味が湧いた理由。監督はキモ・スタンボエルとティモ・ジャヤント。誰やねん…と思っていたら、ティモ・ジャヤントは、あの凄まじいアクション映画「シャドー・オブ・ナイト」のヒトなのね。
どうやら、この二人はモー・ブラザーズと呼ばれているらしい。でも、本当の兄弟ではないらしいけど。サクッとググってみたばかりのプチ情報。
さてと、怪しげな家に到着。食事に誘われ不穏な予感しかしない。まぁ、そのまんまの思い描いたイメージ通りの展開が待ち受けているんやろうね。ごく普通の客人に対するような、おもてなしをする訳が無いし。
こうならば、逆手に取って誰が最初のターゲットになるのかを予想してみた。意外と想像通りの人物で安心する。死のフラグがプンプンと匂っていたもんね。
そして、妊婦がいるのにも注目。2階に閉じ籠る姿は、あの「屋敷女」を彷彿とさせる。つまり「屋敷女」と「フロンティア」をミックスしたような作風かな。あくまで、とっさに閃いたイメージやけど…
「シャドー・オブ・ナイト」の監督ならば、ある程度のクオリティには仕上げていると期待してみたが、想像を越えてきた。めちゃくちゃオモロイやん。後半に行くほど目が離せなくなる感覚。まだ、こんな良質なホラーが埋もれていたのかと…少なからず唸らされたぐらい。
とにかく、血の量が半端ではない。床が血で滑って、まともに歩けないぐらいの終盤模様。軽く圧倒されるぐらいの怒涛の展開ではあった。
やられっぱなしではなく、割りと反撃するのも定番スタイル。理不尽な追い込まれ方には嫌でも感情移入をせざるを得ない状況だ。そんな少ないチャンスに割りとスカッとさせる描写を入れていたのも良かったと思う。
洋画のイイトコ取りしたようにも思えるがインドネシア産の映画で、この迫力を出せるのが凄まじい。
しかしながら、このテイストを楽しめる自分もどうかしているようだが、オモロイんやから仕方がないのだ。ホラーは立派なジャンルの一つだと思う今日この頃。