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フレンチ・コネクションのSIのレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)
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2020.11.24
自宅TVにて鑑賞

命知らずで強引な麻薬捜査官の主人公は、相棒と共にバーでドラッグディーラーと親しそうな怪しい夫妻を見つけ、尾行の失敗や、周囲からの自分への偏見、自分を狙う殺し屋などに苦しみながらも、一大麻薬取引の現場を遂におさえる。

1961年に発生した、フランスから密輸された麻薬40kgを押収した実在の事件がモデルとなっている。
「フレンチコネクション」とは、トルコからフランスを経由して米国に輸出されていたヘロインの密売ルートらしい。

徹底したリアリズム。とにかく渋い。
冒頭、バーにいる怪しげな夫妻を主人公が見かけた時に、おもむろに薄く入ってくるノイズ。そして、主人公の刑事の勘がピタリと反応する。カッコいい…。

ブルックリンの町並みが多く映されており、臨場感を更に増す。汚い裏通りから立ち上る煙。厳かな建物群。良い。

ジーンハックマンは、こういう粗暴なキャラクターも出来るのか。「カンバセーション」とはかなり違う印象。

次作もつくられており、こちらはフィクションの模様。観比べが楽しみです。
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