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フレンチ・コネクションのnonのレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)
3.8
恐怖の報酬を観て、ウィリアム・フリードキン監督の泥臭い映像作品に魅力され、シネマシティで今作の一夜限りの上映があると知り劇場へ。ノンフィクション小説を基に実在した刑事をモデルに1年間密着取材して作り上げたとのこと。いわゆる正義が勝つという刑事ものでなく、マフィアも刑事も人間、そもそも人は白か黒かでなく限りなくグレーな存在なのだという描き方をしていた。ギリギリのラインで正義のために闘っていたポパイ役のジーン・ハックマンがそのラインを超えてしまったラストは驚愕した。ドライブアクションもよかった。廃墟の荒廃感も凄まじくよかった。あたかも恐怖の報酬のジャングルのようだった。泥臭い=人間臭い映画の魅力を堪能。今の時代に沁みる。
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