Haman

ハロウィン IIIのHamanのレビュー・感想・評価

ハロウィン III(1982年製作の映画)
3.6
ハロウィンだけどハロウィンじゃなかった…

ハロウィンマスクを販売してるハロウィン原理主義おじさんの野望の話。
『ハロウィン』シリーズったらマイケル・マイヤーズが棒立ちで仲間になりたそうにこちらを見ているやつだけど、この映画にマイケル・マイヤーズは一切登場しない。あなた本当のハロウィンを知ってますか?血の祝祭日なんですよお!ていう、この屋台の焼きそばの原価知ってる?みたいなお祭り気分に水差し野郎おじさんが、特殊なハロウィンマスクを全国に流通させて洗脳CMでもってハロウィンを地獄の祭典に陥れようとする。
このマスクが浮世離れした性能をもっていてタグからスペシウム光線が出て顔面を焼いたり、被ってる人間の口から大量のコオロギと蛇を召喚して死に至らしめたり。ちょっとマジで意味がわからない。

マスク工場はウィリー・ウォンカのチョコレート工場みたく田舎街全体を牛耳っていて、少しでも悪口を言えば粛清されるディストピア的管理社会。主人公の髭面がドナルド・サザーランドに似ているせいなんだろうけど『SF/ボディ・スナッチャー』に近い雰囲気を感じた。
社長との工場見学があってウンパルンパ的な無機質な手下もいるから、地獄版『チャーリーとチョコレート工場』って言ってもあながち間違いではないかも。

別につまんないわけじゃないんだけど、よくこれに『ハロウィン』のナンバリングタイトルをつけたなマジで。
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