風来坊

ネバー・サレンダー 肉弾突撃の風来坊のレビュー・感想・評価

3.0
妻を武装集団に人質に取られた海兵隊員の戦いを描いたアメリカ製のアクション映画。

スタジオはアメリカのプロレス団体WWEの映画製作会社、WWEエンターテイメント。当時の団体のプロレスラー、テッド・デビアスを起用。(正式にはテッド・デビアス・ジュニア)で往年の名レスラーの息子。
この邦題と原題に聞き覚えの方もいると思いますが、この作品はジョン・シナさん主演の「ネバーサレンダー 肉弾凶器」の正統続編です。

前作はスピード感があって肉体派アクション満載で見ごたえ充分でしたが、今作はどうもピリッとしません…。
主役のテッド・デビアス・ジュニアですが、ジョン・シナさんに比べるとカリスマ性がイマイチ…。

まぁ…本職のWWEのほうでも当時は立ち位置が微妙でしたね…。
お父さんは有名なレスラーで2世レスラーとしてかなり期待されてるんですが、ヒールとベビーを行ったり来たりで垢抜けない印象でした。
WWEはこの映画で知名度あげて、一気にスターの座を射止めてもらいたかったんでしょうが映画公開後も立ち位置は微妙なままでその後に退団…。
私生活でもトラブルを起こして連邦支援金を騙しとった罪で逮捕でフェードアウトと何とも言えません…。

映画の方は冒頭は緊張感がありスピード感もある感じで、期待させてくれたんですが、いざホテルが乗っ取られる所から徐々にテンポが悪く中弛みします。肝心のアクションシーンもいまひとつインパクトに欠けました。
アクション演出が悪いのかレスラーにしてはアクションのキレがイマイチに見えてしまいました…。


ストーリーもB級アクションにありがちな展開。
もう少しサスペンス要素があったり、その他の登場人物に魅力があれば面白くなったのではと思います。
東南アジアの美しい風景は良く表現されています。冒頭とラストは見応えがあるアクションでした。

残念な面は多々あるもののB級アクション映画としてはそれなりに楽しめた作品でした。
風来坊

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