センゾー師匠

奇跡が降る街のセンゾー師匠のネタバレレビュー・内容・結末

奇跡が降る街(1991年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

宝くじに当たりませんように。
男のモノローグで始まる物語。

典型的なイタリア系家庭に生まれたフランクは何かと幸運に恵まれている。

予定が変わって出産した病院が別の場所になったが、もともと予定していた病院がその日火事になったり、プエルトリカンのガールフレンドをデートの帰りに送っていったら、イタリア系の男と付き合うのを良しとしない弟とその仲間に襲われて病院に担ぎこまれるも、それのお陰でガンの早期発見に繋がったり。

尊敬していた父はある時から嫌っていたマフィアと付き合ったり、ギャンブルしたりと問題を抱えていて以前のような父子関係ではなくなっていた。


フランクはたまたま買った宝くじが最終抽選に選ばれ、クリスマスイブに発表されることので浮かれていた。ところが父親が人生大逆転を狙って宝くじを大量購入しており、同じ名前の親子だったのですっかり勘違い。ここでもっと引っ張るかと思いきや割とあっさり告白。微妙な空気になる。
その後、父親がマフィアから借金をしていたことをフランクは知る。フランクの幸運伝説を知ったマフィアは、彼の宝くじのチケットを買い取りたいと申し出る。悩んだフランクは父親の借金と引き換えにチケットを譲ってしまう。

結果、宝くじは見事に当選してしまう。当選発表会場のマディソンスクエアガーデンを離れ自暴自棄になるが、連行された警察でことの顛末を話すと同情され、無罪放免で帰される。家に着くと、盛大なお祝いパーティーの真っ最中。家を出る前に父親と大げんかして、彼のビジネスが傾いてマフィアに頼らざるを得なくなった原因がフランクの誕生にあることを知らされていたので、ものすごい気まずい思いで中に入るフランク。真実を打ち明けようとした時、マフィアが借金の取り立てにやって来る。払わなくていいと言うが父親は耳を揃えて支払う。

実はフランクがマフィアの仲介として話していたのは、行きつけレストランにウエイターでフランクの父の友人で、父親のためにフランクがチケットを手放しにきたことをフランクの父に話し、宝くじをマフィアにわたさなかったのだ。借金はフランクの友だちが貸してくれてめでたしめでたし。

まあいい話だけど、ケンカした時に父親から言われた言葉はちょっと辛いと思う。それを子どものせいにされても、みたいな。