あかねこ

ミラーマスクのあかねこのレビュー・感想・評価

ミラーマスク(2005年製作の映画)
3.5
陰陽がテーマになっているためなのか、音楽や美術・衣装など、東洋的な要素が不思議な雰囲気を作っている映画だった。

何度か観返したくなる映画で、観るたびに発見があって楽しい。

例えば冒頭ちらりと映る着物を羽織った人形はあの人だろうし、トレーラーの外を乳母車を押して歩いていくあの人は彼らだろうし、母親を訪ねていくシーンの最後で微かに流れる曲はあの曲だ(ということに、三回目くらいで気付いた)。

(他にも、鏡の向こうの白と黒の女王といえばアリスを思い出すが、そう考えてみるとあのウサギのスリッパはそういう目配せなのだろうかとか、この映画の数年後に公開される、この映画の脚本家が原作を書いたコララインのあのシーンはここと似ているとか、そういう好き勝手な観方も楽しむことができる)