ミラーマスクの作品情報・感想・評価

「ミラーマスク」に投稿された感想・評価

Qちゃん

Qちゃんの感想・評価

3.7
こういうシュールさと不気味さの方面で世界観が好きな作品は、ターセムの「ザ・セル」の夢のシーン以来かな。「ザ・セル」と同じく、クエイ兄弟を意識している感がある。「パンズ・ラビリンス」にも近い雰囲気があるが(「パンズ~」の方が製作は遅い)、あれほどのホラーテイストはなく、その気味悪さをふっと笑えるような、あっさりと乾燥した空気の流れる、独特の世界である。「Close to You」のシーンが印象的。最もクエイ兄弟の影響を感じるシーンでもあるが、彼らの作品と違って、このセンシュアルな美しさには、癒され、うっとりさせられる。

物語はそんなに膨らまないが、最初から最後まで、少しダリの絵を思い出させるシュールで荒涼とした映像とキャラクターが魅せてくれる。選曲も秀逸で、主人公のコも、可愛いながらも暗さと強かさが伺えて利口で、不気味な世界にぴったりマッチしている。主人公を含め、特に登場人物たちにキャラクターとして深みを与えているわけではないので、人物が印象に残ったり、誰かに共感したりできるわけではない。ただその分、がっつりと世界観に浸っていられる。

むしろ人物より、不気味な世界の奇妙な生き物たちの方が気になる。私のお気に入りトップ3はオヤジ面ネコ、スフィンクス、トリゴリラ(…笑 これだけ書くと意味不明)。スフィンクスもネコも、初め観た時は「キモっ!汗」としか思えなかったのに、驚くべき美声だったり、観ているうちに段々可愛いとさえ思えてくる不思議。
も

もの感想・評価

3.6
シュールな夢のシーンめっちゃ好き!でも割とヒューマン!
パッケージから勝手にピラミッドとか砂漠の話だと思ってたw
面白い映画が?って聴かれたら、そうでもないんだけど、とにかく映像がなんか好き。
フランシスベーコンを明るくキッチュに、そして分かりやすくしたような芸風のデイブ・マッキーンさん(本業・イラストレーター)が監督してる。
話はまあ、ええんやないの……?って感じで……。
またマッキーンさん、撮らないかねえ。
陰陽がテーマになっているためなのか、音楽や美術・衣装など、東洋的な要素が不思議な雰囲気を作っている映画だった。

何度か観返したくなる映画で、観るたびに発見があって楽しい。

例えば冒頭ちらりと映る着物を羽織った人形はあの人だろうし、トレーラーの外を乳母車を押して歩いていくあの人は彼らだろうし、母親を訪ねていくシーンの最後で微かに流れる曲はあの曲だ(ということに、三回目くらいで気付いた)。

(他にも、鏡の向こうの白と黒の女王といえばアリスを思い出すが、そう考えてみるとあのウサギのスリッパはそういう目配せなのだろうかとか、この映画の数年後に公開される、この映画の脚本家が原作を書いたコララインのあのシーンはここと似ているとか、そういう好き勝手な観方も楽しむことができる)
Blu-ray
基本的に女子が異界に迷い込んで酷い目にあう『不思議の国のアリス』ものは何だって大好物だけどさ、あの全体的に霞みがかったソフトフォーカスの画調が胡散臭いというか、粗を隠すためにはあれしかやりようなかったんだろうけど、俺が観たいのはバキバキにエッジの立った極彩色の悪夢なんだよ。
ちひろ

ちひろの感想・評価

5.0
世界観が最高!!
バレンタインが良い味出している。
故にあのラストは嬉しい。
美術さんがラビリンスの人。
動くダリの絵。



サーカス一座の座長夫妻の娘ヘレナは、母と言い争いになり、酷い言葉で罵った。

その直後、母はショーの最中に舞台裏で倒れてしまい、入院することに。

自分の所為だと責めるヘレナは、その晩、不思議なマスクをした男性と出会い、摩訶不思議な世界へと連れ込まれる。



月並みな物語を圧倒的な映像美で調理することで、世にも奇妙なダークファンタジーができ上がる。

それはまるでダリの世界観。

最後まで置いてかれること間違いなし。
MODS

MODSの感想・評価

3.7
見てると不安になるようなキャラたちが出てくるファンタジー。
デルトロ監督のとはまた違う不安になるようなキャラ。
サーカス経営してる親の娘が変な世界に迷い込んでミラーマスクとかいうのを探す。気持ち悪いお供付き。

安っぽいCGの''違和感''を【変な世界】とすることでCGの違和感を消すことには成功しているものの、映画としての違和感は消えない。

ちょっぴりダークでキモイ世界観や雰囲気は悪くないがそれが104分持つ程の魅力はなく途中の【退屈感】は否めない。

ただこれは好みの問題なので、【表紙に惹かれた人】は一見の価値はあるかも。

主人公の女の子がまあまあ可愛かったの良かった。
雅治

雅治の感想・評価

3.8
ニールゲイマンの世界。ポップだけどどこかグロテスク、歪だけど愛嬌がある。そんな摩訶不思議な世界。ストーリーは弱いが、あまりにも世界観、映像、デッサンが素晴らしく、帳消しになってしまいます。

クリーチャーがあふれ、画面は揺れて歪み、意味を成さない会話が飛び交い、BGMで場面を盛り上げ、音楽を用いて場面転換する音演出も面白い。ただし、好き嫌いがはっきり分かれる作品なので、あまり人には薦めにくい。
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