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海辺の一日のmiのレビュー・感想・評価

海辺の一日(1983年製作の映画)
3.7
録画。『恐怖分子』のリバイバルが当たったら上映するかもよ…なんてツイートを読んだ気がするけれど、久々に観たくなったので観た。
これ以降の作品のような洗練には至ってないからか、楊德昌のやろうとしたことがより直裁に感じられる作品だと思う。
婚姻を含む社会的な関係の中で、かつて存在したはずの感情は失われ、疲弊して死に近づいてゆく。そこに込められた諦念とも救済ともとれるような感覚は、『カップルズ』や『ヤンヤン〜』にまで通底するもので、彼のフィルモグラフィのこの閉じられた一貫性にはどうしても痛ましさを感じてしまう。断片となってしまったあの活劇アニメ、完成版を観たかったなあ…
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