みー

借りぐらしのアリエッティのみーのレビュー・感想・評価

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)
2.0
こだわりが感じられず。

細かい小人の設定が気になって仕方がなかった。
人間と同じ文字を使うことや話せること、家で使っていた食器やベッドはどうやって作ったのか、人間と同じ文化だったのかなどなど...。

男の子とアリエッティが離れては近づいてと繰り返すだけで、落ち着きがないので最後の別れもあっさりしてしまっている。最後のエンドロール部分も両者この物語の思い出を振り返らないので充実感は無い。先に進む意志は感じられるけど男の子に至っては触れられないのでふんわり。

途中男の子が自暴自棄なのかすごいアリエッティを蔑む言葉発したり、家をおもいっきり解体してキッチン突っ込んだりとちょっと戸惑う。主人公をあまり好きになれないのもそのせいかも。最初の小人に優しく病的だが心優しい男の子のイメージが一気に崩れた。確かに現実的だけどキャラとしてどうなの...。

音楽がケルトっぽい民族風で素敵だったけど、それを活かせる世界観では無かった。ファンタジー満載の小人って題材がファンタジー要素薄く現実的だったのがだめだった。一応悪役の家政婦のおばさんも小人に対する憎悪が盗人だからとか薄っぺらいし、最後何の制裁も無いのでどうでもいい感じ。

移動範囲が狭いのでわくわく感はかなり薄い。かつそれを補うような人間模様も無いため全体的に不足。
みー

みー