ウェス・アンダーソンの出世作。やっと観られた。
監督らしく、ミスだったり欲のおもむくままの行動だったりでお互い傷つけ合いながらも、最終的には誰も傷付かない優しい世界。
若かりし頃の強力な行動力、青春の背伸びとオイタ。年の差を超越した人間関係、友情、愛情、信頼関係。
自伝的作品みたいでもある。
男はガキ、女はオトナ。
セリフ回しではそんな風に思わせておいて、画作りで「そんなに通り一辺倒じゃないよ」と主張してもいるよなあ。
マックスの行動力、恐れ知らずのコミュニケーション力。それらは、年齢や人種や性差や職業を越えて、いろんな人たちを繋げていく強力な接着剤だ。そのツールの一つとして、舞台劇が存在している。
邦題は、何かちょっとチガウ。けど、苦労した上でここに辿り着いたのかも。