Haman

デスペレート・リビングのHamanのレビュー・感想・評価

デスペレート・リビング(1976年製作の映画)
5.0
極度のノイローゼを抱える主人公と体重200kgの黒人家政婦が誤って主人公の夫を殺害してしまい、貧乏で品性下劣な変態犯罪者しか住んでいない町モートビルへと逃避する。不思議の国のアリスを下敷きにしたジョン・ウォーターズのおとぎ話。

冒頭のノイローゼシーンが何より素晴らしくて、部屋に飛んでくる野球ボール、間違い電話、子供達のお医者ごっこ、夫が打とうとする鎮静剤、これら全てに対するヒステリーな暴言、妄言ボキャブラリーのユーモアに富んでいることったらない。モートビルに迷いこんでからも変人奇人の乱痴気騒ぎがハンパない。そんなこんなで最終的にはファシズムに対する革命まで見せてくれるに至るのだからマジ素晴らしき哉、ジョン・ウォーターズ。
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