ビーチで水着の女性ばかり撮影していた青年二人組が、偶然殺人現場も撮ってしまったことで犯人を追うサスペンスコメディ。監督は「悪魔のサバイバル」等地味にB級の佳作を撮っているニコ・マストラキスで1982年製作と書いて有りますが実際は1987年製作。

手掛かりとなるのは尻に彫られたタトゥー。その持ち主を追ってLAからラスベガスに行くわけですが、主役二人はエディ・マーフィ並にとにかくホラを吹いて突き進むのが特徴。ヒッチハイクで(殺し屋の)車に乗せてもらうと組織の陰謀を暴く潜入捜査官だと名乗り知らぬ間に殺し屋を警戒させたり、パーティーに紛れ込めば警官と名乗りギャングに追われれば露店アイスクリーム屋に行きギャングを指さし周りの客達にアイス業界の大物が来ました！とごまかし難を逃れる。

上記の他にも大ボスの豪邸のプールに潜っていたのがバレると苦し紛れに宇宙人のフリをしたりプール内に爆弾を仕掛けたと騒ぎ逃走。真相は少々分かりづらいものの二人を助ける情報屋の正体は意外だったり、水上バイクレーサーを目指す片方の兄が役に立つ終盤のドタバタ追いかけっこも面白く、女性を追いかけてたらマッチョ軍団に遭遇、ホテルのドア開ければ女性声で話す同時期の日本のアニメ「プロジェクトA子」の真理みたいなオネエマッチョに遭遇、これ見よがしに階段でパンチラする熟女も居れば二人が受けるはずのパンチをモロに食らうも「もっとぶって」とせがむオネエアイス販売員等日本の昔のギャグ漫画的な展開や強烈キャラが所々に。

主役二人は無名なもののジョン・ヴァーノンやマーティン・シーンの弟ジョー・エステベスといったベテランが脇を固め、ヒロインにはプレイメイトでアンディ・シダリス監督のお色気アクション作品に多数出演のホープ・マリー・カールトンが起用されトップレスは勿論セクシーなガーター付ビスチェ姿を披露。

終盤にはエキストラでダニー・トレホの姿も。BGMは何故かハンス・ジマーが担当で時に無駄にドラマティックな旋律は聴き応えあり。Imdbの平均点は4.5と低めながら楽しい内容で、80sらしい軽快なポップロックも聴ければ水着の姉ちゃん達（の尻）も沢山観れるのでなんだかんだ充実の一作でした。

フォトジェニックは死の予感