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バットマンのzomychanのネタバレレビュー・内容・結末

バットマン(1989年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

★全体

80年代の洋画でちゃんと見たことがあるのはゴーストバスターズくらいか…という私でも、全体に対してこの年代特有の映画の色味や時代の雰囲気がいいな〜と思いながら見ることができた。均質な銃の発砲音といつも同じ叫び声が現代の映画とはまた違う様に思った。
オープニングやエンディングがすっきりしており「BATMAN」のタイトルも直打ちしただけ?!くらいの印象で、パッと出て消える、みたいな😂そこにこだわらなくても物語を伝えられればOKって感じだろうか。そこも好きだった。ポスターもロゴだけで俳優とか載せないところにプライドがあったりするのかな。

★部屋豪華すぎん?

浮浪者がうろつくゴッサムシティの街並みとは相反してブルースやヴィッキーの部屋の違和感を覚えるほどの豪華さたるや。ヴィッキーの部屋広くて立派すぎないか?私は特に、暖炉か何かの上に置いていた花瓶が花を生けるものではなくそれ自体を装飾として置いていたところがお金持ちのイメージとつながった。

★ジョーカーさん
ジャック・ニコルソン演じるジョーカーの常軌を逸した言動があまりに度を過ぎていて、微塵も善人じみた部分がなかったので私としては彼の存在は完璧な狂気という感じだった。2019年公開のジョーカーを見ていたからなのか、ジョーカーにも憐れむべきバックグラウンドがあるという思い込みもあったのかもしれないが、今回の場合は勧善懲悪のストーリーラインの悪としてのジョーカーだったなぁ。89年版のジョーカーは顔が漂白されてしまって白がベースだから、うすいだいだいの肌の色がメイクになるところや文字通り顔に笑顔が張りついた状態から抜け出せずに常に一定の造形というところで気味の悪さが倍増したんだろう、と思う。
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