ひれんじゃく

バットマンのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

バットマン(1989年製作の映画)
3.9
ジャックニコルソンのジョーカーが飛び抜けてヤバくてすごい。主役を食ってしまっている感。バットマンの影が薄いわけではなくジョーカーの存在感が濃すぎたって感じ。
音楽かけて踊りながら人を殺していくところとか生身でバットマンの機械とやり合おうとするところとかヒースレジャーのジョーカーとホアキンフェニックスのジョーカーの要素を両方持ってて「本家」という印象。常にノリノリで楽しそうで良かった。なのに最初から最後まで笑顔しか浮かべてないのがまた怖い。メイクも笑ってるし顔もずっと笑いっぱなし。ひとつの顔しかない。他のジョーカーは笑いの化粧の下に表情があると思っているので。

007と同じで途中まではこんなギャグ風味が強めだったのかと感慨深く思った。ダークナイトトリロジーでシリアス路線になるまでは悪党と戯れようみたいな雰囲気だったのか。これもこれでいいとは思うけどわたしには合わなかったかなあ。
わたしの思うティム・バートンのダークファンタジーの要素があまり無かったのにも驚いた。ディズニーに首絞められながらアラジンを撮ったガイ・リッチーと同じ匂いを感知。手癖全開でやった方も観てみたい。続編も機会があったら履修したいところ。
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