木下

デッド・カーム/戦慄の航海の木下のレビュー・感想・評価

4.7
サスペンスとして一級品すぎる…
船上という逃げられない空間での攻防が惹きつけられる。

子供を失い、愛と喪失に苦しむ夫婦を招かれざる客が襲い、引き離される展開・設定が非常に良い。

無線機でのやり取りでは顔の寄りに終始するなど、アングルの潔さが素晴らしい。
音楽も非常に不穏で映像にきちんと寄り添い最後まで集中させる。

ボールを拾う犬やショットガン、船内に入る魚など、細かな伏線や演出が見事。

芝居も物語に呼応していて、夫を探す妻の姿が素晴らしい。
物語で夫が全然悪党と戦えないもどかしさが良い。
木下

木下